中学受験の日本史 小5秋前までの「これ良かった!事前学習」その1
前回は「学習まんが日本の歴史」全巻(16,720円)を買いそろえたはいいけど、子供は一度も読まなかった(※そして未だに一度も読んでいない)悲しい話でした。
身銭を切ってたどり着いた事実が以下です。
- 「子供は学習まんがを喜んで読む」というのは大人の幻想。(子供としては教科書読むよりはマシかなぁレベル)
- 一度、読んだだけでは記憶に定着しない。でも繰り返して読むほど面白くない。
どれもうちの場合ですが。そうでないお子さんももちろんいらっしゃると思います。
そして我が家は結局、こういう解決方法にたどり着きました。
子供が手に取るきっかけ作り・・・「知ってるキャラ」があるだけで。
小5秋前に日本史の流れを無理なく頭に入れておきたい・・・となると、小学校低学年からなにかしら始めたいところです。低学年っていったら「レキシってなに?甘いの?」というレベルの子供に、お母さんが恐ろしい顔で「これ読みなさい~読みなさい~」と漢字ばかりのイミフまんがを奨めてきたら、まぁ歴史嫌いになるでしょう。
であるなら、キャラの力を借りるべき。とっつきやすいキャラが表紙に載っているだけで、 とりあえず手に取ってめくってくれます。
コンテンツを手を変え品を変え、で繰り返そう
歴史まんがを一度だけ読んでも、実際のところ、ほとんど記憶に定着しない。繰り返すためには、手を変え品を変えることにしました。常に目新しいコンテンツを用意しましょう。そういう点で学習まんが「日本の歴史」シリーズ全〇〇巻は集英社であれ、角川であれ、講談社であれ、1シリーズをそろえるのってとりあえず小学校低学年には必要ありません。そうではなく、図書館で各種歴史まんがを借りてきて、読んだら返して、また違うのを借りてきてってのがベストなんではないか、という結論にたどりつきました。お金に余裕のある方、ご兄弟が多い場合は買っちゃってもいいですし。
私は途中から子供に読ませる前に、自分で歴史まんがをあれこれ読み出しました。そうするとキャラ+歴史まんがって、構成や設定の仕方が、各本で全く違うんですよね。これが正解だ、王道だ、というのがないんだと思います。どれも子供を楽しませたい、そして歴史の面白さをわかってほしい、さらに学べるように、苦心というか工夫されていて様々な切り口があって興味深いです。(そっちに興味がいってしまいました。)
それを踏まえた上で私のおススメと読む順番のベストをご紹介します。
入門は名探偵コナン
まず最初はコナン君をおススメします。これは低学年1~2年からいけます。
★豪華フルカラー 全漢字ふりがなつき 低学年にありがたい。
★シリーズ1全12巻 1時代1巻という構成で一応全時代をざっと網羅できる。
(※シリーズ2 全6巻は読んでません)
★歴史ストーリーを新解釈していて面白さ優先
★「タイムドリフター」という新しいキャラが主人公で全12巻に登場する
★コナン君は表紙に大きく描かれているが、メインキャラではない。冒頭とミニ知識の紹介と主人公たちへのアドバイス役として登場する
過去へタイムワープした少年少女が各時代にある12個の「時のイシ」を集めないと現代に戻れない設定。各時代で歴史上の人物に出会って行動を共にし、トラブル(歴史上事件)を起こしちゃうが、コナン君の遠隔アドバイスによりトラブルを乗り越えたりします。
かなり超解釈しています。各時代各1冊にはなっているものの、その時代の全てを描いてはいなくて、ある部分を切り取っています。そうやってドラマチックに凝縮されてある分、ストーリーに盛り上がりがあり、エンタメ感が強いです。さらに全時代に出てくるタイムドリフターという少年少女の友情なんかもあったりして、続き物としても読めるんですよね。そういう歴史ストーリーを超解釈/良いところ切り取り/全編に出てくるキャラがいる、って点で手塚治虫の火の鳥に近いと思います。
コナン君は低学年の歴史の入口としてはかなり良書。これを繰り返し読むことで歴史知識が深まるってことはない気がしますが、とりあえず各時代を大まかにつかめます。まずはこれを手に取ることをおススメします。
長くなってしまったので次回に続きます。