中学受験の日本史事前学習、これが最終手段 その3
中学受験の日本史の勉強が本格的に始まる前に、ちょっと事前学習させておきたいときの親ワザをご紹介してきました。
子供が手に取りやすいまんがを主に紹介してまいりましたが、これでもこどもが興味を持たない場合もあります。まんがというのは子供に読ませなくてはいけないんですよね。多少なりとも読みたいという気持ちがあれば読みますが、なければ永遠に床に置かれたまま放置されるということもあります。それで「読みなさいよ!」と母がキレて、強制的に読ませるならば、普通に勉強として教科書を読ませた方がいい。このブログでは子供が「努力したわけでもないのに、なんとなく知ってた」という状態にもっていくことを理想としてます。
そうしたときのマンガの次の手段としては映像、動画です。
まんが「日本史」
1983~84年に日本テレビにて放映された歴史アニメです。
絵は昔懐かしい感がありますが内容的には小学6年生を対象にしていて、中学受験にちょうど良い詳しさです。
マンガと違って親が勝手にテレビから流せばいいのですから楽。うちは夏休みのお昼とえば、まんが「日本史」を見ながら素麺を食べるのが定番です。
難点としては、画面にテロップが多用されないので文字情報が少ない点。とりあえず初登場の人物に「鑑真和尚」みたいな感じで一度だけテロップが出てくるくらい。現在の歴史番組ですと、複雑な人間関係や、重要な語句などは、画面上に大きく文字と図表で説明されたりします。が、当時はテロップ技術がそれほど多用されてなかったようで、このアニメはそういったスライドは一切出てきません。平安時代までは登場人物も少なく、人間関係も複雑でないので、なんとかなりますが、保元の乱あたりから「あれ、この人、源の為・・・義・・・?あれ?どっちがどっちの味方だっけ?え?結局どっちが勝ったの?」みたいなことになります。まぁとりあえず、各ご家庭で内部分裂したんだね、くらいの理解でいいと思いますが。
1話たったの20分です。教科書にめっちゃ忠実で、省いたりしてもいません。
現在はテレビでは放映されていませんが、ヒストリーチャンネルもしくはAmazon Prime、Hulu、U-nextで視聴可能です。今、検索しましたら違法?なのかよくわかりませんがYou Tube でも出てました。
歴史にドキリ
さて、動画を検索すると歴史関連のものは数多いですね。私もいろいろYou Tubeもあさって見たのですが、中学受験の内容に沿っている、小学生が見て面白いという2点から選ぶと「歴史にドキリ」は名作中の名作。
中村獅童さんが歴史上の偉人に変身して、独り言をつぶやいて、自己紹介や気持ちを吐露するという内容です。ミュージカル風の歌とダンスが、パラパラ調だったりラップ調だったり、笑えてキャッチー!資料映像などの説明もしっかりあります。しかもこちらはたったの10分です。歴史上の代表的人物にフォーカスを当てているので、抜け落ちる歴史の流れもありますが、おおよその知識は自然に覚えてしまうと思いますよ。
うちの子は乙巳の変で中大兄皇子が殺したのは蘇我馬子か蘇我入鹿か、一瞬迷うのだけど、この番組で中大兄皇子がイルカと戯れていたのを思い出して「蘇我入鹿だ!」と確認するんだそうです。
映画
これはたまたまなのですが、かぐや姫の物語はジブリ映画として観たんです。そして、京都の平等院鳳凰堂へ行き、極楽浄土が描かれた扉絵を見たときに、子供が「これ、かぐや姫だ」と言ったんです。たしかにかぐや姫のラストシーンで天からお迎えがやってくるのですが、これがまさに極楽浄土感たっぷり。平等院鳳凰堂そのものが極楽浄土を再現したものですし、当時の仏教思想と文化が「かぐや姫の物語」でかなり理解できると思います。
あ、小学生向けっぽかったので陰陽師も見ましたが、これは貢献度としては低かったかも、です。