中学受験の日本史 「これ良かった」事前学習その2
中学受験の日本史分野を、塾で学習が始まる小学5年秋までなんの予備知識もなく丸腰でのぞむのはなかなかリスキー。子供が苦痛にならない程度に、できれば楽しみながら歴史への興味を持てるよう、事前学(楽)習する方法をご紹介しています。
前回↓の続きになります。
コナン君の次
低学年でコナン君を読んだ後は、ドラえもんに進みましょう。ドラえもんの歴史学習まんがは4種類あります。今回はうち3種をご紹介します。コナン君の次のステップとしておススメしたいのはこちら。
このシリーズは石器の始まりから明治時代までなんとたった3冊に凝縮させています。内容はドラえもんがヒミツ道具を使って、歴史の事件の現場を見に行ったり、歴史上の人物にインタビューしていく方式。かなり大まかではありますが「歴史の流れ」に注視しているため、歴史を俯瞰でとらえるのに役立ちます。子供にとってはほぼ初見である歴史やその背景を、ドラえもんが腐心してわかりやすく解説してくれます。
しかし実際問題、この内容を子供が全て理解できるかというと難しい。ただ、たとえば豊臣秀吉が一夜城を築いた、とかそういうインパクトのある話は断片的に記憶に残るようですね。この段階ではそれで良いと思います。
この本は個人的には買ってもいいと思いますね。3冊なのでコスパもいいですし邪魔にならない。
あと、おなじドラえもんのびっくりシリーズで遺跡・大建築編がありますが、これは歴史をめぐる旅などに読むと良いまんがです。逆にいえば、史跡などに出かけない場合は読む必要はないです。ちょっと歴史ミステリーに軸足を置いていますね。それはそれでおもしろいですが。
歴史人物 自伝まんが
歴史の大きな流れが「なんとなくこんなものかなぁ」という段階になったら、次は部分的な歴史の横顔をつかんでいきましょう。おススメは歴史上の人物まんがです。ドラえもんからも出ています。
このシリーズは漫画の表紙を見てもわかるように、ドラえもんは本当におまけです。コナン君シリーズのように、キャラが強引に絡むこともほとんどなく、主人公は源義経だったら源義経。源義経がドラえもんの漫画的タッチで描かれています。
学研やポプラ社、集英社からも歴史人物まんがは出ているので、ドラえもんにこだわる必要はありません。ただ、出版がずいぶん前なので普通の書店にはなかなか見つけられないのではないでしょうか。でも図書館にはあります。うちの子もそんなに喜んで読むわけでもないので、このあたりは「買う」より「借りる」です。内容的にはドラえもんが一番、簡単に書かれていると思います。
これはむしろ参考書?
この本の監修は、関西を中心とした難関中学受験対応とノウハウに定評のある浜学園です。つまり中学受験にドンズバです。
素晴らしい点
流れ的には
ドラえもんとのび太の歴史を絡めたショートストーリー→詳細な解説ページ
なのですが。
見てしまったのです、私。
娘が詳細な解説ページをぶっ飛ばして、ショートストーリー部分だけを読んでいるのを…。
娘が小3のときでした。気持ちはわかります。ちょっと難しいです。これは小5以降、歴史の勉強の確認として読んでいいんじゃないかと思うレベルです。「あれ?上皇って、白河?後白河?あれ?」みたいな混乱したときに読み直すと理解ができるという本です。もしくは小5の夏の予習用にとか。
ですので「歴史の参考書、副教材として、ドラえもんまんがはどうかな?」という視点で選ぶべきシリーズですね。図書館で借りてパラっと一度読むというより、3冊セットで買って、不安な個所が出てきたら読み直して補強するのに良いまんがです。
まとめ
ということで、私のおススメとしては以下の時期に以下のものを読ませてあげるといいと思います。
1~2年生 コナン君
2~3年生 ドラえもん びっくり日本の歴史 戦乱・大事件編
3~4年生 歴史人物まんが等
4~5年生 ドラえもん 日本の歴史
さて、次回はおすすめ歴史動画コンテンツをご紹介しますね。