小学生連れ。 日本史をめぐる奈良の旅②
明日香村サイクリング
明日香周辺のガイドブックや観光案内を見ると、なにかとサイクリングをおススメされます。とても広大だし、道路は広いので、のんびりサイクリングが楽しいです、さわやかな風を感じながら。
私は素直なので、「オッケー!しかもお宿では自転車が無料レンタルできるらしいし!」とサイクリングすることにしましたが、実際のところ、そんな気軽におススメされるほど平坦な道中ではなく。結構な山道でした。ちょっとしたマラソン大会感覚で明日香の山々を立ちこぎからの立ちこぎ。延々と終わらない上り坂に「こ、これ、行きは上り坂だけど、帰りはきっと下り坂だから楽よね?そうよね?」と帰りに希望を託しましたが、帰りは帰りで下り坂ですーーと行きたいところで信号に引っかかったり。子供は白目をむきながら自転車をこいでましたが、今さら借りた自転車を山中に置き去りにもできないし、もう、ひたすら根性を試されるサイクリングでした。
どうして観光側がサイクリングをすすめているのかというと、交通の便が悪いからではないでしょうか。鉄道はもちろんありませんし、バスもそれほど整備されていない。だったら、単純にレンタカーで良いのでは?もしくは、せめてレンタルするなら電動自転車をおススメします。
とはいえ、灼熱のド根性サイクリング、良い思い出ですけどね。
高松塚古墳、唐にかぶれすぎな件
高松塚古墳。当時、私は勉強不足で知らなかったのですが、この明日香村めぐりで唯一、中学受験の日本史にそのものが登場するのは、この高松塚古墳だけでした。
もちろん石舞台古墳、飛鳥寺やキトラ古墳、(今やただの空き地ですが)藤原宮跡は史跡をはじめとして、村中に飛鳥時代の歴史的の足跡が残っているので、当時を学ぶという意味では意義のある飛鳥めぐりです。
高松塚古墳そのものは、こんもりとした小さな山ですが、面白いのは高松塚壁画館。石室の大きさや形を体感できる原寸の「石室レプリカ」内に入れます。
この広さがなんというか「個人的な狭さ」なんですよね。広すぎもせず、狭すぎもせず。亡くなった人が永遠に眠るのにちょうどよい広さ、という印象。これ以上広いと寂しい感じですし、狭いと息苦しい。囲む壁にはそして有名な飛鳥美人や四神の青龍や玄武が描かれています。
さらに見上げた天井には天文図があります。これが漆喰に金箔が貼られているのですが、かなりロマンティックで、丁寧な仕事がされています。何を思ってここに天文図を貼りつけたのかと想像するのですが、なにしろ、この天文図、飛鳥の地からではなく、北京から見られる天文図だそうです。…しかし、自分が死ぬ際に、行ったこともない唐の星空を見つめながら永遠の眠りにつきたいと思うのでしょうか?まぁ私は思わないです。やはり故郷の星空があってほしいと思うのですが、あえて異国の星空を貼り、異国の衣装を着た人々に囲まれ、神教でも仏教でもなく中国神話に出てくる四神に見守られたいという心情。これはなかなかのものですよ。本当に当時の飛鳥文化の人々は、相当、唐に影響を受けていたんだな、かぶれていたんだな、と思います。もしくは蘇我家が渡来人の血筋であるがゆえに、この墓の主も祖先が渡来人で、自分の祖先の故郷として唐に並々ならず親しみがあったのでしょうか?素人の妄想が膨らみます。
小学生的にも「飛鳥文化とは初期の唐の影響を非常に受けている、活気のある文化ですよ」ということが実感できると思います。
高松塚古墳周辺はさすが明日香、さりげなく文武天皇陵とかが突然、現れたりします。古墳内は宮内庁管轄とのことで立ち入り禁止です。木漏れ日が神秘的。
石舞台古墳
普通は古墳の横から映しますが、ちょっと珍しいアングル。
かつては教科書に載っていましたよね。これは子供にも見せなきゃ、(私も見たことないし!)と張り切って連れて行ったのですが、なんと、今は石舞台古墳は歴史の教科書から消えているそうです。なぜなら、古墳の主がはっきりしないから。一説には蘇我馬子とのことですが、証拠がないそうです。他に説がないのなら、きっと馬子なんでしょうけど、いい加減なこと、いえませんものね。
石室内に入れますが「石が大きいな~」という印象です。
小学生連れ。日本史をめぐる奈良の旅①
中学受験に役立つ旅行
「中学受験を志すご家庭のなかには、子供とともに京都へ旅行に行かれる方が多い。」初めて聞いたとき、私は「なんて楽しそう!家族修学旅行したい!する!」とはりきりだしました。
ところがいろいろ考えだすと「日本史というならば、京都の前に奈良よね?もっというなら飛鳥は?滋賀も行かねば?」と妙に厳密なことを考えだしました。とはいえ、琵琶湖の大津宮は、現在はほぼ空き地なっているだけなのでパス。まず、明日香と奈良に行くことにしました。
明日香村のお宿
子供が小学校4年生の夏休み。小4の夏はまだまだ拘束時間は少ないものの、夏期講習は一応ありますし、その夏は3回も旅行へ行くことになってしまい、予定がキチキチでした。奈良行きは、午前中の夏期講習が終わって、駅で待ち合わせをし、そのままテキストを抱えて、新幹線に乗り込むというスケジュールになりました。
そのため1日目、明日香駅へ着いた頃にはすでに16時過ぎ。史跡めぐりは明日にまわそう、ということで宿へ。
奈良旅行には新幹線とホテルがパックツアーが最もお得だと思うのですが、「Airbnbで古民家に泊まる」というプランに、私は個人的にものすごいトキメキとロマンを感じていたのです。
Airbnb/民泊たるものがどんなことになっているのか、好奇心があったのが一つ。
もうひとつは古民家。
そこで泊ったのがこちら↓
this is 趣き。築150年以上だそうです。周りは山で囲まれています。
「はるすぎて~なつきにけらし しろたえの~ 衣ほすてふ天の香久山~」
と、詠んだのはきっとこんな景色だわ。
我が家は主人も私も東京生まれ東京育ちで「いなか」的な帰省先がありません。私は三代江戸っ子、実家の立地は駅まで徒歩1分、徒歩10歩でコンビニで、畳の部屋はあるものの、母がリフォームした和室はオサレな琉球畳。
なのでこういう昔~日本~田舎~的な世界へは私自身が強い憧れがあり、そこに子供を連れて行くのはもはや私にとっては人生のミッション。
見てください、この、ザ・実家的な座卓、薄っぺらいお座布団を!なお、この縁側の戸は建付けが悪く、スムーズに開閉できません。トイレやお風呂はちょっと離れにあります。私はこういうところへの強い憧れがあるのですが、慣れてはいないので、暗くなると怖くて一人でトイレに行けませんでした。 そんな、ビジネス古民家ではなく、リアル古民家です。リアルに虫も出ました。なぜかずーーっと照明のところにカメムシ的ななにかが止まっていました。一晩経ってもまだいるので、なんとか追い出そうとおそるおそるツンツンしたら、なぜかこちらに向かってきて、ワーキャー絶叫したのは楽しい思い出。(※そう思える人のみが泊まれる場所です)
夕飯にイノシシ鍋をいただいたのですが、ものすっごい美味しかったです。その日にしとめたイノシシをいただきました。お野菜も畑で採れたての新鮮とのこと。子供は今でもたまに思い出して「美味しかった」と言います。
さて翌日はいよいよ明日香めぐりです!
中学受験の日本史事前学習、これが最終手段 その3
中学受験の日本史の勉強が本格的に始まる前に、ちょっと事前学習させておきたいときの親ワザをご紹介してきました。
子供が手に取りやすいまんがを主に紹介してまいりましたが、これでもこどもが興味を持たない場合もあります。まんがというのは子供に読ませなくてはいけないんですよね。多少なりとも読みたいという気持ちがあれば読みますが、なければ永遠に床に置かれたまま放置されるということもあります。それで「読みなさいよ!」と母がキレて、強制的に読ませるならば、普通に勉強として教科書を読ませた方がいい。このブログでは子供が「努力したわけでもないのに、なんとなく知ってた」という状態にもっていくことを理想としてます。
そうしたときのマンガの次の手段としては映像、動画です。
まんが「日本史」
1983~84年に日本テレビにて放映された歴史アニメです。
絵は昔懐かしい感がありますが内容的には小学6年生を対象にしていて、中学受験にちょうど良い詳しさです。
マンガと違って親が勝手にテレビから流せばいいのですから楽。うちは夏休みのお昼とえば、まんが「日本史」を見ながら素麺を食べるのが定番です。
難点としては、画面にテロップが多用されないので文字情報が少ない点。とりあえず初登場の人物に「鑑真和尚」みたいな感じで一度だけテロップが出てくるくらい。現在の歴史番組ですと、複雑な人間関係や、重要な語句などは、画面上に大きく文字と図表で説明されたりします。が、当時はテロップ技術がそれほど多用されてなかったようで、このアニメはそういったスライドは一切出てきません。平安時代までは登場人物も少なく、人間関係も複雑でないので、なんとかなりますが、保元の乱あたりから「あれ、この人、源の為・・・義・・・?あれ?どっちがどっちの味方だっけ?え?結局どっちが勝ったの?」みたいなことになります。まぁとりあえず、各ご家庭で内部分裂したんだね、くらいの理解でいいと思いますが。
1話たったの20分です。教科書にめっちゃ忠実で、省いたりしてもいません。
現在はテレビでは放映されていませんが、ヒストリーチャンネルもしくはAmazon Prime、Hulu、U-nextで視聴可能です。今、検索しましたら違法?なのかよくわかりませんがYou Tube でも出てました。
歴史にドキリ
さて、動画を検索すると歴史関連のものは数多いですね。私もいろいろYou Tubeもあさって見たのですが、中学受験の内容に沿っている、小学生が見て面白いという2点から選ぶと「歴史にドキリ」は名作中の名作。
中村獅童さんが歴史上の偉人に変身して、独り言をつぶやいて、自己紹介や気持ちを吐露するという内容です。ミュージカル風の歌とダンスが、パラパラ調だったりラップ調だったり、笑えてキャッチー!資料映像などの説明もしっかりあります。しかもこちらはたったの10分です。歴史上の代表的人物にフォーカスを当てているので、抜け落ちる歴史の流れもありますが、おおよその知識は自然に覚えてしまうと思いますよ。
うちの子は乙巳の変で中大兄皇子が殺したのは蘇我馬子か蘇我入鹿か、一瞬迷うのだけど、この番組で中大兄皇子がイルカと戯れていたのを思い出して「蘇我入鹿だ!」と確認するんだそうです。
映画
これはたまたまなのですが、かぐや姫の物語はジブリ映画として観たんです。そして、京都の平等院鳳凰堂へ行き、極楽浄土が描かれた扉絵を見たときに、子供が「これ、かぐや姫だ」と言ったんです。たしかにかぐや姫のラストシーンで天からお迎えがやってくるのですが、これがまさに極楽浄土感たっぷり。平等院鳳凰堂そのものが極楽浄土を再現したものですし、当時の仏教思想と文化が「かぐや姫の物語」でかなり理解できると思います。
あ、小学生向けっぽかったので陰陽師も見ましたが、これは貢献度としては低かったかも、です。
中学受験の日本史 「これ良かった」事前学習その2
中学受験の日本史分野を、塾で学習が始まる小学5年秋までなんの予備知識もなく丸腰でのぞむのはなかなかリスキー。子供が苦痛にならない程度に、できれば楽しみながら歴史への興味を持てるよう、事前学(楽)習する方法をご紹介しています。
前回↓の続きになります。
コナン君の次
低学年でコナン君を読んだ後は、ドラえもんに進みましょう。ドラえもんの歴史学習まんがは4種類あります。今回はうち3種をご紹介します。コナン君の次のステップとしておススメしたいのはこちら。
このシリーズは石器の始まりから明治時代までなんとたった3冊に凝縮させています。内容はドラえもんがヒミツ道具を使って、歴史の事件の現場を見に行ったり、歴史上の人物にインタビューしていく方式。かなり大まかではありますが「歴史の流れ」に注視しているため、歴史を俯瞰でとらえるのに役立ちます。子供にとってはほぼ初見である歴史やその背景を、ドラえもんが腐心してわかりやすく解説してくれます。
しかし実際問題、この内容を子供が全て理解できるかというと難しい。ただ、たとえば豊臣秀吉が一夜城を築いた、とかそういうインパクトのある話は断片的に記憶に残るようですね。この段階ではそれで良いと思います。
この本は個人的には買ってもいいと思いますね。3冊なのでコスパもいいですし邪魔にならない。
あと、おなじドラえもんのびっくりシリーズで遺跡・大建築編がありますが、これは歴史をめぐる旅などに読むと良いまんがです。逆にいえば、史跡などに出かけない場合は読む必要はないです。ちょっと歴史ミステリーに軸足を置いていますね。それはそれでおもしろいですが。
歴史人物 自伝まんが
歴史の大きな流れが「なんとなくこんなものかなぁ」という段階になったら、次は部分的な歴史の横顔をつかんでいきましょう。おススメは歴史上の人物まんがです。ドラえもんからも出ています。
このシリーズは漫画の表紙を見てもわかるように、ドラえもんは本当におまけです。コナン君シリーズのように、キャラが強引に絡むこともほとんどなく、主人公は源義経だったら源義経。源義経がドラえもんの漫画的タッチで描かれています。
学研やポプラ社、集英社からも歴史人物まんがは出ているので、ドラえもんにこだわる必要はありません。ただ、出版がずいぶん前なので普通の書店にはなかなか見つけられないのではないでしょうか。でも図書館にはあります。うちの子もそんなに喜んで読むわけでもないので、このあたりは「買う」より「借りる」です。内容的にはドラえもんが一番、簡単に書かれていると思います。
これはむしろ参考書?
この本の監修は、関西を中心とした難関中学受験対応とノウハウに定評のある浜学園です。つまり中学受験にドンズバです。
素晴らしい点
流れ的には
ドラえもんとのび太の歴史を絡めたショートストーリー→詳細な解説ページ
なのですが。
見てしまったのです、私。
娘が詳細な解説ページをぶっ飛ばして、ショートストーリー部分だけを読んでいるのを…。
娘が小3のときでした。気持ちはわかります。ちょっと難しいです。これは小5以降、歴史の勉強の確認として読んでいいんじゃないかと思うレベルです。「あれ?上皇って、白河?後白河?あれ?」みたいな混乱したときに読み直すと理解ができるという本です。もしくは小5の夏の予習用にとか。
ですので「歴史の参考書、副教材として、ドラえもんまんがはどうかな?」という視点で選ぶべきシリーズですね。図書館で借りてパラっと一度読むというより、3冊セットで買って、不安な個所が出てきたら読み直して補強するのに良いまんがです。
まとめ
ということで、私のおススメとしては以下の時期に以下のものを読ませてあげるといいと思います。
1~2年生 コナン君
2~3年生 ドラえもん びっくり日本の歴史 戦乱・大事件編
3~4年生 歴史人物まんが等
4~5年生 ドラえもん 日本の歴史
さて、次回はおすすめ歴史動画コンテンツをご紹介しますね。
小学生連れの京都奈良旅行 お得な二泊三日を調べてみた!
京都や奈良へ、子供を連れて史跡めぐりをしたい。できればお得に!調べまくった私の結論です。
最強お得 新幹線宿泊パック
ダントツにお得なのは、新幹線宿泊パックです。基本、この宿泊パックは大人を対象にしていて小さい部屋のビジネスホテルなんかが宿泊先となります。しかも多くのビジネスホテルは交通の便が良く、史跡めぐり観光には抜群の条件。交通の便が悪いビジネスホテルでもそれはそれでお値段もお手頃になります。
ちょっと調べたところ
二泊三日
大人1名子供1名で一部屋
新幹線往復
宿泊費(食事なし)
この条件で総額27,000円。時期により値段が変動しますが、これは大人一人分の新幹線往復料金とほぼ一緒。宿泊費と子供分の交通費がうきます。新幹線宿泊パックが最もコスパがいいと思います。
ただし、これには条件があります。大人の数より子供の数の方が多い場合はNGになります。大人2人で小学生の子供3人となると、子供は一人で一部屋に泊まれないんですよね。あと未就学のお子さんがいると、ほぼ無料にはなるものの、ただでさえ狭い部屋に3人泊まるのは子供がどんなに小さくてもキツイです。未就学のお子さんは新幹線も無料なので新幹線パックじゃない方がいいと思います。
家族四人で行って、親子が二部屋に分かれるってのもなんだか妙ですが、子供たちはあっちの部屋に行ったりこっちの部屋に行ったり楽しそうでした。ビジネスホテルの狭い部屋も「全てのものが、寝ながら手が届く!」って喜んでましたよ。「お風呂に入りながらテレビの音が聞こえていい!」とも言ってました。子供にとっては新鮮なんですね。京都奈良旅行って、ホテル滞在時間は短いし、そんなにこだわらなくても良い気がします。
基本こだま使用プランですが、のぞみやひかりも追加料金で乗れます。時間帯や時期によってはのぞみでも親一人子一人あたり+2000円で乗れます。これは嬉しい。
奈良旅行・奈良ツアー|新幹線のお得なツアーはJR東海ツアーズ
【JR+宿泊】新幹線・特急とホテルのお得なパック! │近畿日本ツーリスト
他にもいろいろあるので「新幹線宿泊パック 京都」とかで検索してみてください。
交通を別にとる場合:スマートEX
実は我が家は京都の親戚宅に泊まらせてもらったため、京都は新幹線チケットだけ取得しました。子連れの新幹線チケット、最も無難でお得なのはJR東海のスマートEX早得で新幹線チケットを入手する方法です。
最も割引額が大きいEX早得21は、大人のみが対象。子連れで行くならファミリー早得になります。
東京~京都間 普通車指定席
EXのぞみファミリー早得(土休日のみ対象)
大人14,170円→12,020円 (-2,150円)
子供 7,080円→ 6,000円(-1,080円)
EXこだまファミリー早得
大人13,850円→9,980円(-3,870円)
子供 6,920円→4,990円(-1,930円)
のぞみだと2時間半、こだまだと4時間近く。私はこだまが停車駅でのんびり停まっていると無性にイライラしてくるので往復のぞみにしました
スマートEX早得はGW,お盆、年末年始の繁忙期が対象外になってしまうので、事前に対象外日程になってないか確認が必要です。あ、そして事前に会員登録も必要です。
超繁忙期は対象外ですが夏休みや春休みのまぁまぁ繁忙期はチケット争奪戦です。乗車日の1か月前から正式発売開始・・・なのですが、さらにその7日前の5:30から「事前申し込みサービス」が始まります。事前申し込みサービスでは第二希望まで希望が出せます。そして1か月前の発売開始日に購入申込があったものとして、10:00以降順次、希望順に発売手続きを行い、その結果をメールしてくれるという仕組みになってます。つまり乗車日の1カ月+7日前の5:30から実質的な予約が開始しているんです。確実なのは1カ月と7日前の5:30に事前申し込みをするのがベストだと思います。が、そこまでしたくない場合、人気のなさそうな時間帯(早朝とか午後2-4時)の電車に希望を出しておけばチケットが取れるかもしれません。私は1か月+7日前の9:00に予約して第二希望でチケットがとれました。
話はとびますが新幹線で学べる地理について
のぞみの方が早くていい…ものの、片道だけでもこだまでも良いかもしれません。
というのは新幹線の車窓から地理が学べるんです。新幹線は車窓を眺めているだけで、富士山は見れますし、工場の看板なんかもあるので工業地帯も学べます。でも、のぞみだと秒で通り過ぎちゃう。中学受験的に必須の木曽三川なんかも通るのですが「あ、揖斐川!あ、終わった!」みたいな瞬殺です。
こだまでのんびり行けば、もう少しちゃんと目に焼き付けられるのかも。こだまだけの途中停車駅、新富士や浜松で「富士は製紙とパルプ産業がさかんなんだよ」とか「浜松は楽器とオートバイ産業。ヤマハの工場看板あるよね」とゆっくり確認する旅も楽しいですね。
この辺の新幹線の車窓から学べる地理について、後ほどまとめたいと思います。
交通を別にとる場合:指定席回数券
行きはEXのぞみファミリー早得でとったけど、帰りは土休日じゃないしなぁ~。でもこだまは乗りたくない!という場合。大人分は指定席回数券(13,000円くらい)を金券ショップなどで購入し、子供分はそのまま正規というパターンもあります。
交通を別にとる場合:いっそ飛行機
いっそ飛行機の方が安い場合もあります。LCCって安いです。日程と時間にもよりますが、最安値で羽田から伊丹まで6,000円で行けたりします。さらに伊丹空港から、奈良にも京都にもリムジンバスが出ています。1時間1,500円ほどで直通で市内につけます。
ただ、安い航空券ってめちゃくちゃ朝イチの便だったりするんですよね。気合を入れて朝イチでいけば、片道親一人子一人で合計12,000円くらいでいけますね。でも、新幹線よりも値幅が大きくて、高い場合はLCCでも普通に15,000円くらいするので、これは本当に時間次第。
ただ、入試には新幹線問題もよく出ますが、空港/飛行機問題も良く出ます。「答え:伊丹空港」って問題を何度か見たことあります。わざわざそのために乗るほどのこともないと思いますが、もし搭乗した際には伊丹空港がどれだけ住宅街に隣接しているかなどを子供と確認したいところです。その辺もいずれブログでまとめたいと思います。
というわけで「時期と時間帯による」が多い結果となってしまいました。時期も含めてベストなのは、お盆をのぞく夏休みや春休みに、新幹線宿泊パックで行くのがお得な気がします!
中学受験の日本史 小5秋前までの「これ良かった!事前学習」その1
前回は「学習まんが日本の歴史」全巻(16,720円)を買いそろえたはいいけど、子供は一度も読まなかった(※そして未だに一度も読んでいない)悲しい話でした。
身銭を切ってたどり着いた事実が以下です。
- 「子供は学習まんがを喜んで読む」というのは大人の幻想。(子供としては教科書読むよりはマシかなぁレベル)
- 一度、読んだだけでは記憶に定着しない。でも繰り返して読むほど面白くない。
どれもうちの場合ですが。そうでないお子さんももちろんいらっしゃると思います。
そして我が家は結局、こういう解決方法にたどり着きました。
子供が手に取るきっかけ作り・・・「知ってるキャラ」があるだけで。
小5秋前に日本史の流れを無理なく頭に入れておきたい・・・となると、小学校低学年からなにかしら始めたいところです。低学年っていったら「レキシってなに?甘いの?」というレベルの子供に、お母さんが恐ろしい顔で「これ読みなさい~読みなさい~」と漢字ばかりのイミフまんがを奨めてきたら、まぁ歴史嫌いになるでしょう。
であるなら、キャラの力を借りるべき。とっつきやすいキャラが表紙に載っているだけで、 とりあえず手に取ってめくってくれます。
コンテンツを手を変え品を変え、で繰り返そう
歴史まんがを一度だけ読んでも、実際のところ、ほとんど記憶に定着しない。繰り返すためには、手を変え品を変えることにしました。常に目新しいコンテンツを用意しましょう。そういう点で学習まんが「日本の歴史」シリーズ全〇〇巻は集英社であれ、角川であれ、講談社であれ、1シリーズをそろえるのってとりあえず小学校低学年には必要ありません。そうではなく、図書館で各種歴史まんがを借りてきて、読んだら返して、また違うのを借りてきてってのがベストなんではないか、という結論にたどりつきました。お金に余裕のある方、ご兄弟が多い場合は買っちゃってもいいですし。
私は途中から子供に読ませる前に、自分で歴史まんがをあれこれ読み出しました。そうするとキャラ+歴史まんがって、構成や設定の仕方が、各本で全く違うんですよね。これが正解だ、王道だ、というのがないんだと思います。どれも子供を楽しませたい、そして歴史の面白さをわかってほしい、さらに学べるように、苦心というか工夫されていて様々な切り口があって興味深いです。(そっちに興味がいってしまいました。)
それを踏まえた上で私のおススメと読む順番のベストをご紹介します。
入門は名探偵コナン
まず最初はコナン君をおススメします。これは低学年1~2年からいけます。
★豪華フルカラー 全漢字ふりがなつき 低学年にありがたい。
★シリーズ1全12巻 1時代1巻という構成で一応全時代をざっと網羅できる。
(※シリーズ2 全6巻は読んでません)
★歴史ストーリーを新解釈していて面白さ優先
★「タイムドリフター」という新しいキャラが主人公で全12巻に登場する
★コナン君は表紙に大きく描かれているが、メインキャラではない。冒頭とミニ知識の紹介と主人公たちへのアドバイス役として登場する
過去へタイムワープした少年少女が各時代にある12個の「時のイシ」を集めないと現代に戻れない設定。各時代で歴史上の人物に出会って行動を共にし、トラブル(歴史上事件)を起こしちゃうが、コナン君の遠隔アドバイスによりトラブルを乗り越えたりします。
かなり超解釈しています。各時代各1冊にはなっているものの、その時代の全てを描いてはいなくて、ある部分を切り取っています。そうやってドラマチックに凝縮されてある分、ストーリーに盛り上がりがあり、エンタメ感が強いです。さらに全時代に出てくるタイムドリフターという少年少女の友情なんかもあったりして、続き物としても読めるんですよね。そういう歴史ストーリーを超解釈/良いところ切り取り/全編に出てくるキャラがいる、って点で手塚治虫の火の鳥に近いと思います。
コナン君は低学年の歴史の入口としてはかなり良書。これを繰り返し読むことで歴史知識が深まるってことはない気がしますが、とりあえず各時代を大まかにつかめます。まずはこれを手に取ることをおススメします。
長くなってしまったので次回に続きます。
中学受験の日本史 「これダメ事前学習」
中学受験塾が日本史にとりかかるのは小5の9月からです。オフィシャルには。
「うちの子はだんぜん記憶力が良い」
「親子で歴女になった」
という「選ばれし精鋭」以外のお子さんをお持ちの親御さん。小5の9月前に、さっさと事前学習しましょう。
問題は事前学習の教材です。「日本史にはこれよね!」とされている王道のコンテンツがダメダメです。私はかなりムダ金ムダ時間を使った気がします。今も本棚で幅を利かせている、これ☟
学習まんが 日本の歴史
多くの教育ブログで集英社版がいいとか、角川版の近代が一番詳細だとか、語られています。あれはアフィリエイト目的なんでしょうか。ある友人のご家庭では小4のクリスマスの夜、枕元にサンタさんが「日本の歴史 全シリーズ」を置いていったという「本当にあった怖い話」まであります。
もちろん私も買いました。まわりの話を参考にして、たしか子供が小2くらいのときにいきこんで買いました。
結局、子供は一度も読みませんでした。
なぜか。難しすぎるんです、小学生には(※平均的な小学生には)。
私も事前に図書館で借りるなり、リサーチすれば良かったのですが「まんが日本の歴史は鉛筆と同じくらい当たり前に買うもの」くらいに思っていたので、中身に目を通してなかったんですよね。「これで日本史は安心だわ、子供もまんがに夢中になっちゃうかしら、オホホ」って思ってました。中学受験におけるママ友情報はこういうガセ/デマも少なからずありますね。
購入して子供が1冊も読まないところで、私は初めて自分で手に取って読んでみました。
とにかく内容が難しい。
まんがなら小学生も読むと思ったら大間違いです。一応、微妙にギャグとかはさまってますけど、お腹を抱えて笑うほどではありません。というかクスリともしません。
内容も中学受験であそこまで詳しい必要はありません。長屋王とか薬子は中学受験には出てこない。それなのにチラチラ登場するから、話の根幹のストーリーがわからなくなります。あの内容は、おそらく高校生向けですよね。そして高校生は日本史を歴史まんがで学ぼうって思うのか疑問です。結局、どこのニーズにもあっていないんじゃないかしら。
私はいきなり全巻買ってしまい、本棚でかなりのスペースを占有しているのを見るにつけ、なにかとイライラ感が募ります。メルカリで売ってしまいたい、いや、高校生くらいでもう一度見るかも?と迷っています。
ねこねこ日本史
NHK Eテレにて放映中のねこねこ日本史。可愛らしいイラストでうちの子も見ていました。他のアニメを観るよりちょっとは勉強になるかしら?と録画までしていました。
今、考えると愚かです。まんが日本の歴史を全巻購入と、全く同じ切り口で愚か。ちょっとお勉強要素が入っていると判断能力が30%ダウンして、財布のひもが緩くなり、子供との約束が甘くなる私。勝手に「学習商法」と呼んでいます。
もしお子さんが「ねこねこ日本史」を大好きなら観させてあげてほしいですが、実際、「ねこねこ日本史」と「クレヨンしんちゃんの伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃」、勉強へのお役立ち度はそうそう変わらないと思います。だったら学習なんかは諦めて、思いっきりエンタメに寄せた、子供が喜ぶものを見せてあげた方が得策です。
ねこねこ日本史では、日本史の流れの理解は期待しない方がいいです。何しろストーリーがかなり創作です。このアニメの面白さは歴史ロマンの面白さとは異なります。「ねこねこ日本史」を好きになったことで歴史に興味を持つってことはないんじゃないかな。ただ、ひたすらにキャラが可愛い。そのせいか「人名」などの固有名詞は記憶に残るみたいですね。「ひみこ」とか「りょうま」とか。何をした人なのかは知らなくても、とりあえず固有名詞を聞いたことがあれば歴史を学ぶにあたっての下地づくりにはなる気がします。
大和和紀先生
私は大和和紀先生が源氏物語を描いた「あさきゆめみし」が大好きでした。「あさきゆめみし」にはオトナな恋愛模様が描かれていて親が小学生に薦めるのは躊躇します。でも天智/天武天皇兄弟を描いた「天の果て地の限り」なら、そんなアダルトじゃなかったし良いかしらと思い出して、amazonで取り寄せてみました。
ご覧のとおりゴリゴリの少女恋愛漫画。今の小学生女子って、こういう少女漫画、読まないですね。これもまた手にとりもしませんでした。代わりに私が久しぶりに読み直しましたが、40代主婦が読むにはそれはそれで甘酸っぱすぎました。
やっぱり小学生低学年女子でも「読もっかな」と思える内容でないと、結局、手に取りません。
それでは次回は、以上の反省を生かした「これ良かった事前学習」をご紹介します。