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さきたま古墳で古墳時代を学ぶ<その2>

さきたま古墳へ行ってきました。前回は古墳を訪れる前の予習シートもご紹介しましたので、是非、予習してから行ってみてくださいね!

ayumineral.hatenablog.com

将軍山古墳 展示館

まず最初は将軍山古墳。全長90m、古墳としてはそんなに大きくないはずですが、最初に見る古墳は結構な迫力!間近で見ても、しっかりと鍵穴型の前方後円墳であることがわかります。

将軍山古墳は古墳内部に入れます。もともと、墳丘が崩れてしまい、修復するついでに内部を見学できる展示館を作ったそうです。ですので古墳内部への入り口は自動ドア。なかに入ると結構、立派な石室があります。石がきっちり積まれていて(しかも千葉の石を運んできたらしい)6世紀でこれだけきっちりした仕事をしてたのは本当に驚きです。

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石室内では埋葬が再現されてあります。死体の姿勢に着目です。もし貝塚を先に見ていたなら、人骨が膝を曲げて埋葬されていたのを覚えているでしょうか。天皇家や豪族などの身分の高い人のための古墳では人々は足を伸ばして埋葬されます。
もうひとつ、なにが死体の周りに置かれている副葬品を着目しましょう。一見、何なのかよくわからないですが。将軍山古墳では馬具、武器(鉄ほこ)、、よろい、かぶと、お椀などが見つけられるはずです。他の古墳では副葬品として、農具や玉、剣が一緒に埋葬されています。
「古墳に副葬品として埋葬されたもののなかで正しくないものを次から選べ。」というような問題も出されます。多くは違う時代のもの(銅鐸や土偶など)が選択肢の中に混ざっていて、それを選べれば正解です。結構、馬具なんかは間違いやすいです。

稲荷山古墳

金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)が発掘された「稲荷山古墳」です。是非、覚えて帰りたいところ。「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)が発掘された古墳の名前は?」という問題が出ます。稲荷山古墳は登れる古墳ですので、自分の足で登って、そのかたち「前方後円墳」を確認してみてください。面倒で登らなくても脇を通るだけでもその形は認識できると思います。f:id:ayumineral:20200824202040j:plain

この画像に映っている古墳が稲荷山古墳だったのかあやふやなのですが、古墳の周囲に埴輪が置かれているのがわかるでしょうか?埋葬当時を再現しています。

・埴輪とはこのように古墳の外に置かれるものであること(石室内に置かれているのは副葬品)
・いわゆる人型の埴輪だけでなく、筒状のものや様々な形の埴輪があること
を覚えましょう。


「当初、亡くなった大王・豪族をとむらうために、家来や家畜を古墳に生き埋めにした。しかし昼夜泣き叫ぶ声が聞こえ、耐えられない状況だったため人や動物の代わりに埴輪を祀るようになった・・・とも言われている」
この話は子供にウケます・・・。一応、日本書紀に書いてあるので、本当なのかもしれません。

丸墓山古墳 

稲荷山古墳のとなりに丸墓山古墳があります。丸墓山古墳は日本最大級の円墳。古墳の形状にはいくつか種類があって、さきたま古墳公園では2種類の古墳形状が見られます。

元気があれば、丸墓山古墳も登れますので、その丸さと高さを実感してください。かなり遠くまで見渡せていい眺め。私たちが行ったのは冬でしたが、春にはソメイヨシノが咲いているそうです。 

 

次回はいよいよ国宝の登場です。