アユミネラル

中学受験を楽しむ

合格に直結する「歴史おでかけ」のコツ<前編>

これからしばらく中学受験に効果的な「歴史を学ぶおでかけ」をご紹介します。

具体的なお出かけ先の紹介の前に、忘れちゃいけないコツをご紹介します。

親の予習はなぜ必須か

私もかつて歴史を学んだものの、ほとんどが記憶の彼方。いざ現場に行ってみて説明しようとしたものの
「これはね足利の~・・・あれ?あれ?
(パンフレットを読みあげる。が良くわからない)
 Google先生に聞いてみようか」
とアタフタしているうちに、子供の集中は一気に覚めてしまいました。これではいけないと反省。そしていざ調べてみると、こりゃいろんな意味でこりゃ真剣に予習が必要だと実感しました。

理由1 中学受験の日本史と大学受験の日本史は違う

まず第一に「中学受験で問われる日本史の知識レベル」を確認する必要があるからです。中学入試は、大学入試に比べて大きな流れにしぼられているというのはわかります。でも「そこは教えて、これは教えないんだ?」というものがあります。私には判断がつきませんでした。たとえば「長屋王の変」や「薬子の変」はスルーですが「平将門の乱」は学びます。なんでですかね。でもそういうものなんです。それを知らずに「長屋王」について語るのは非常に効率が悪いな、と実感しました。

理由2 最新の研究にアップデートする必要があります

日本で一番古い貨幣といえば、親世代では「和同開珎」ですよね。今は違うんです。1999年に和同開珎よりも古い貨幣が奈良で大量に出土したそうで、今では「富本銭」が日本最古の貨幣として教科書に載っています。

さらにヒドいのは私の頃は教科書にデカデカと写真が載っていた奈良の「石舞台古墳」。今では写真どころか文字も載っていません。(検索すると、壁画もないし誰の墓なのか不明だし史料的価値がないと判断され削除されたそうです。)それを知らずに奈良旅行に行った私は「石舞台古墳」に行ってしまいました。まぁ無駄とまでは言いませんが、知ってたなら行かなかったのに・・・と思います。

理由3 子供が食いつく面白エピソードをひとつやふたつ

歴史好きのお子さんならともかく、そうではないドッチボールやドラえもんが好きなお子さんにとって「寺」や「仏像」は「ブロック塀」と同じくらい無味乾燥な面白みのないもの。そんなお子さんに歴史への興味を強要したところで、無理でしょう。その代わりに親は自分の子供が「エッ!」と目を輝かせるエピソードを用意したいところ。苦手な野菜を食べさせるのに、子供が好きな調理法で工夫するのと一緒です。こういうオーダーメイドができるのは親だけです。

たとえばうちの子は動物好きでしたので、常に動物エピソードを仕込んでした。

縄文時代、人はかめ棺に入れられて埋葬されてたけど、犬も人間と同じようにかめ棺に入れられて家族の一員として埋葬されてたんだよ。」

とか話すと、喜んで聞いてくれます。「縄文 犬」と検索すれば出てくるエピソードです。

他にも、とんでも伝承/伝説エピソードはいろいろ強烈で、多くの子供が好きですね。

平将門の首は日本で最初のさらし首で、首を切られたあとも3日間も目が見開いたままだった・・・

胴体を探して京都から東京まで飛んできた・・・

現代、この首塚を動かそうとすると工事関係者が何人も亡くなった・・・」

などなど。中学受験とは全く関係なく「信じるか信じないかはあなた次第」ではあるものの、引きは抜群です。

親の予習にベストな参考書は?私の結論。

そうなると私が読む参考書が必要になってきます。大きな書店であれこれ参考書、問題集を探したのですが、なかなか良いものが見つからず。旺文社、サピックスZ会の問題集/参考書を組み合わせて使ってました。が、中学受験が始まってから「あ~これが1冊あれば十分だったな」というのがみつかりました。それは「四谷大塚の予習シリーズ社会 5年下」。よく考えればこれ以上のものはありません。中学受験に必要な日本史の知識がコンパクトに詰めこまれ、さらに要点チェックも各章についており、何をどのレベルで聞かれるのかがザっとつかみやすくなっています。四谷大塚の会員でなくても、四谷大塚のホームページで1冊2000円程度で通信販売してます。

またこのブログでは、歴史を学ぶお出かけ先を紹介する際に「お出かけ先で学べる中学受験必須ワード!」と「ちびっこ食いつきエピ」を紹介していくつもりです。

それでは長くなってしまったので、<後編>に続きます。

 

ayumineral.hatenablog.com