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中学受験を楽しむ

中学受験 低学年から始めてほしい100のコト

中学受験  学びを苦行にしないために

中学受験塾ではひたすら授業→宿題→テスト→授業→宿題… このループ勉強法をとります。それが最も早くて無駄がなく合理的からです。受験とはとにかく「テストで高得点を取ること」が目的だから、それでいいのです。

特に理科社会のおいては暗記項目が多くなりますので、その内容に興味があろうがなかろうが、とにかく次のテストまでに暗記しなくてはいけません。途中で「これってどういうことだろう?」と深掘りしたくなったところで、横道にそれてる時間はありません。明日小テストってことで、意味はともかく頭文字だけつなげたり、呪文のように唱えたりして、とりあえず覚えなくてはいけません。覚えられないと、だんだん苦行のようになってきて「アルクトゥルス・・・ベテルギウス・・・レグルス・・・スススススス・・・もう、星座嫌い!」となってしまえば、その分野への苦手意識がうまれてしまいます。

でも、もし、その前に夏の大三角をテキストの写真だけではなくなんらかの形で接する機会があったなら、話は違っていたと思います。実体験と知識がリンクすること。好奇心を持って楽しみながら学ぶこと。そうすることで、知識の吸収率は愕然と変わってきます。「何で覚えなきゃいけないんだ」ではなく「あのときのあのことだ」という体験とリンクした記憶があれば、勉強は猛然と楽しくなってきます。当然、暗記の苦行度は激減です。

さらに、子供の知的好奇心という大事なものを育てることができます。受験勉強では、どうしても知的好奇心や知識/学問の面白さは後回しにされがちです。「あなたがやっている勉強はつまらないことじゃない。今まで、多くの人が魅了され、夢中になって調べあげてきた最高に面白い話の塊なんだよ」ということを伝えてあげたいと思いませんか。

が、こういった学びは塾では行えません。時間がかかるし、手間もかかる。こういったことができるのは家庭/親だと思います。

的外れな青空学習ではなく

それならば
「とりあえずキャンプに行って、火打石を使って火を起こそう」
「とりあえず科学館へ行き、恐竜展を見よう」
「とりあえず生物・植物を育てよう」
といろいろな学びを積み重ねるのも良いかもしれません。それはそれでアリです。

でも、もし中学受験への効果を考えるなら、確実に中学受験に必要な知識が積み重なるアクティビティに取り組むべきです。そのためには、中学入試の出題分野を親がしっかり押さえておくのが大事です。

たとえば、植物を育てるにも、花屋さんに行ってその場の好みで適当に選ぶのでなく、中学受験頻出の植物を選んでほしいと思います。母の日のカーネーション。中学受験の理科において、カーネーションから学ぶべき点はありません。ラベンダーやミントといったハーブ類にいたっては、中学受験界で存在を抹消されています。選ぶべきは舌状花と管状花の両方を持つヒマワリ、マメ科のエンドウ、少し手間がかかりますが雌雄があるヘチマ、さらに余裕があるなら花びらのないイネ、イネは理科だけでなく社会でもコメの育成手順を覚える必要があります。

お祭りで金魚すくいをして持ち帰って育てるならメダカ。金魚は出題されません。デメキンも。でもメダカは出ます。雌雄の区別や卵からの成長過程など、一度育てれば簡単に頭に入ります。

親がこういった情報をもって、意識して日常を選択することの効果は絶大です。

このブログではそういったことをご紹介していきます。